フットピーポーよ、エジルってやっぱ怪物だったね!初スタメンのオサスナ戦でのプレー観ましたか?判断、テクニック、ロナウド、イグアインとの高次元のコンビネーション。しっかり決めてれば3-0ですよあの試合。
エジルが交代でピッチを去る時にベルナベウはスタンディングオベーション。一体カカが戻ってきたらどうするんでしょうかモウリーニョ。
そんな訳で前回はレアル編でお届けした「10-11シーズン注目チーム」シリーズですが、第二弾は「ミラン編」でやってみたいと思います。
今季のミランで注目しているのはやっぱり監督、昨季カリアリを率いていた新監督アレグリです。
地方弱小クラブのカリアリで、ワンタッチの素早いパス回しからスペースへ人が殺到する攻撃的なサッカーを魅せ、08-09には監督が選ぶセリエ最優秀監督に輝いたアレグリ。昨シーズン内容は良かったのに結果がついてこず、カリアリを途中解任されるやいなやミランが動きました。
ミランは伝統的に革新的なサッカーを目指す無名の監督を抜擢するクラブです。サッキ、ザッケローニ、テリムなど、ワンマン会長ベルルスコーニ(イタリア首相!)は自らの直感にしたがい大胆な人事を行ってきました。
今回もベルルスコーニは「サッキを発掘したように」と宣言して、大胆なアレグリの抜擢を実行。それではベルルスコーニが惚れこんだアレグリのサッカーとは?
特徴は攻撃にあります。他のセリエ地方下位チームがボールを奪取したらロングボールでカウンターを仕掛ける事が多い中、カリアリの攻撃は変わっていました。
まず前提として走る。ボールホルダーを一斉に追い越し、パスコースを作る事から始まります。その後はワンタッチ、もしくはダイレクトでパスを繋ぐ。そしてまたスペースへムーブ。このパス&ムーブを繰り返しながら、余計な手数をかけずにゴールへダイレクトに殺到していくのがカリアリの攻撃スタイルでした。
当時のカリアリを僕は「イタリアのアーセナル」と呼んでいました。でもカリアリにはそのサッカーを実行するタレントがいなかった。人数をかける攻撃の途中でボールロストを繰り返し、カウンターに沈むというのが負けパターン。
ただしツボにはまった時にはアーセナルのようなシステマチックな機能美を見せていました。イタリア人はカリアリの攻撃を最高の褒め言葉「ベル・ジョーコ(美しいサッカー)」を魅せるチームと称えました。
そんな監督がタレントひしめくミランにやってきた。ついに自分の理想のサッカーを実践する駒が揃った訳です。
ただしミランのスター集団がはたしてアレグリのサッカーに染まるかどうかは未知数。
移籍期限ギリギリでズラタン、ロビーニョというビッグディールを実現し、パト、ロナウジーニョと形勢する前戦はヨーロッパ最強レベル。それらを操るピルロという司令塔もいる。縦横無尽に走り回り「アーセナルの肺」と呼ばれたフラミニもいる。
駒は揃っています、ただし「連動性」が最大のウリであるアレグリにとってはもしかしたら逆に「駒が揃いすぎている」になるかもしれません。
出られないベンチの選手をどうなだめるか。今までのプレースタイルには無いプレーをどう受け入させるか、ここ数年ずーっと高齢化を指摘されているチームがはたして走れるのか。モウリーニョと違いカリスマ性がまだあるとは言えないアレグリに、はたしてスターを管理することができるのか。
全ては結果しだいです。開幕から「ベル・ジョーコ」をピッチで実践し、かつ勝利できるか。序盤につまずけば一気に選手からの信頼を失い、失速していく事もありえます。
ただし、うまくいけばこのセリエに「人もボールも動く」07-08のアーセナルのようなシステマチックなトータルフットボールが出現する可能性もあります。
前半最大の山場は11月のミラノダービーでしょう。今から約2ヶ月、アレグリのサッカーが浸透するのが先か、それとも間に合わずベニテスのインテルに粉砕されるか。ひとつの審判がダービーで下されるはずです。
はたしてサッキがミランでヨーロッパサッカーに革命をもたらしたように、アレグリはミランでトータルフットボールを実践できるのか?ズラタン、パト、ロナウジーニョ、ロビーニョの同時期用はあるのか?注目ポイントの多い今季のミラン、オススメです! |