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「フレブ市川のユーロ日記vol.4」 ( Text by フレブ市川)

もども、この中2日のユーロ休みで1日10時間睡眠を敢行し、一気に睡眠不足を解消したフレブ市川です、YES命拾い!
さてさて、4試合中3試合が90分で決着がつかないという激戦の末、ついにドイツ、トルコ、ロシア、スペインのベスト4が決定しました!

そうなんです! 自分がかれこれ1万字ほど使って力説していたポルトガルが見事に早々に消えてしまいました! どうだまいったかこの俺の空回りぷっり! はっはっ、はー…いやね、ちょっと言い訳させてもらうとね、ポルトガルのセットプレー時の守備ですよ。なんすかアノぬるさ! 2点目のマークはずしちゃった事をごまかすかのようなロナウドのあの“ピョン”って小ジャンプ…可愛くない! 全然可愛くない! そんなんWOWOWのモゴモゴした解説が好感持てる城の方が100倍可愛い!  勝利への飢え、まったくドイツにかないませんでした。完敗でした。たセボジングワ。この選手は覚えておく事にします。良かったぞボジングワ! 後、デコ、良かったです。ほんとにデコがボールを持つと、ボールの丸みがもっと滑らかになるような気がするのは俺だけでしょうか。

そんなポルトガルに爪のアカを飲ませたいのがトルコのサッカーですよ。テクニック、組織力、身体能力、そういったものを超越したあのメンタリティー。良いサッカーをしていたのは間違いなくクロアチア。特にこの試合でのモドリッチは圧巻でした。ほとんどのチャンスはモドリッチを経由して生まれ、特に延長に入ってからの“天才”らしからぬ強引な仕掛けは、大会序盤には無かった、モドリッチのネクストレベルを匂わせるものがありました。

普通ね、絶望すると思うんですよ。敵には特別な選手がいて、どうにも押さえられなくて。さらに119分についに耐えきれず失点したら。しかしそこからのトルコは本当にカッコ良かった。諦めない。前へ、前へ、とにかく前へ。そりゃ主審はプレー切れないですよ、あの雰囲気。それで最後のワンプレーで決めちゃうんですから。フィジカルには限界はあるけれど、メンタリティーには限界なんて無い。トルコはそれを証明してくれました。しかも3試合連続で。イカした国ですよ。

そして衝撃のスウェーデン戦の内容そのままに、GLで圧倒的な破壊力を魅せつけていたオランダをほぼ何もさせずに沈めてしまったロシア。いや〜アルシャビンはこれで移籍金がエラい事になりましたね。もう「ロシアのマラドーナ」は失礼でしょう。「ロシアのアルシャビン」として世界にその名を刻みました。まず、ボールを取られない! 様々はキックの種類を使い分けられるので視野が広い! さらに相手DFのイメージを超えるアイデアの豊富さ。そして絶対の信頼のもとアルシャビンが持った時の他の選手の動き出し。いや、ありますよこのチーム。スペインすら喰っちゃう気がします。一体ヒディンクという監督はどんな方法でこのチームを創り上げたんでしょうか。

ヒディンクは前回W杯でオーストラリアの監督に就任した当初、就任前に国際Aマッチデーに決められていた親善試合を全てキャンセルして、ちょっと他に聞いた事がないんですけど、国際Aマッチデーを純粋に戦術練習として使ったという逸話を持ってます。試合よりも俺の練習の方がチームを強くできる、と。いやいや、この人はちょっと凡人の理解を超えた所にいますよ。ヒディンク・ロシアを観ていると、まるでチャンピオンズリーグを観ているみたいな気分になるほど、ロシアのサッカーは完成度が高いです。

ポルトガルに続いて密かに応援していたアッズーリもここで消えてしまいました…。もうあのブッフォンの音痴な「イッタ〜リア〜、イッタ〜リア〜♪」という国歌が聞けないかと思うと寂しい限り。ピルロがいなくなった事で開き直ってカテナチオに徹したイタリア。いろいろと非難はあるでしょうけど、あれぞイタリア。そのこれぞイタリアな展開にスペインがまんまとハマる、と思ったんですけどね〜。カシージャスが神でしたね。なんスかあのカモラネージのボレーのストップ。アレですよ「俺にはボールが止まって見えるぜ」って状態ですよ。

しかしデル・ピエーロ遅かっただろ! カッサーノとの交代のタイミングだろ! 交代直前のゴール前FK。デル・ピエーロが観たかったです。今大会ドナドニの采配に「?」って思ったのは何度もありました。1戦目のオランダ戦のらしくないラインの高さでの入り方もしかり。やはりプロビンチアのリヴォルノからいきなりのアズーリ監督への抜擢は無茶だったのでは? だいたいインザーギ呼んどけよな、もう! で、スペイン戦後半でデル・ピッポだろ! しかし希望もあって、キエッリーニです。大会前に削ってしまったカンナバーロの魂が乗り移ったかのようなパーフェクトなディフェンス。ようやくネスタ、カンナバーロの系譜を引き継ぐ後任が見つかったのが、アズーリ今大会での最大の収穫じゃないでしょうか。

さて舞台はいよいよ準決勝。ドイツ対トルコです。トルコはエースであるニハトのケガをはじめ、累積警告等を含めなんとスタメン9人が不在で下手したら第3GKがDFに入るかもしれないという緊急事態! ただでさえ不利なドイツにもう絶望的と言っていい状況です。おそらくドイツは楽に決勝にコマを進めるはずでしょう。

しかし、仮にドイツが得点にもたつくような事があって後半残り15分ぐらいまで0-0が続くようでしたらまた何かが起こりそうな気がします。CLでのフェネルバフチェが魅せたあの試合といい、トルコの特攻精神は本当に侮れません。技術で負けてもいい、しかし気持ちで負ける事は絶対に許さない。自国の代表にあのサッカーを求めるトルコ人。

守備のイタリア、ポゼッションのスペイン、攻撃のオランダ、結果のドイツ、華麗なロシア、不屈のトルコ、etc.ユーロを観ていると混ざり合ったとは言ってもやはりサッカーは国民性が出る競技だなとつくづく思います。我々日本人は代表にどんなサッカーを求め、そして代表はどんなサッカーで応えてくれるのか。そんな事も考えてしまうユーロな日々です。


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