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ドイツ時間で生きる事、2週間。この2日間のW杯中休みが選手同様に嬉しいズラタン寝不足ビッチッす! はは、おかげで2週間ぶりにやっとクマが消えました。
さードイツW杯もいよいよ本番、ベスト8が出そろいました。なんと8チーム中、優勝経験国が6チーム。ここまで順当に強豪国が勝ち残ってきましたね〜。準決勝、決勝あたりまで来ちゃうと各チームいろんな邪心が働いて、おおむねクローズな凡戦になる事が多いんだけど、W杯で一番面白いのが、この準々決勝ベスト8ぐらいでの決戦。各チームそれぞれのカラーが色濃く出て、絡み合い、W杯ならではの伝説の試合が多く生まれているのだからいっや〜楽しみですね〜! と、言う訳で、またもや殺人的長文で、ベスト8のプレビューなんぞをやってみようと思います!
さて、まずはいきなり準々決勝屈指の好カードのドイツvsアルゼンチン!!!! いや〜ドイツ、見事にバケましたね〜! つーかクローゼ! 素晴らしい!! 4年前の日韓W杯では滞空時間の長いヘディングだけが印象的な選手だったんだけど、この4年で足技に磨きがかかり、様々な得点パターンを確立。攻撃的な指向のブレーメンでのキャリアが出てます。現在のドイツは加持を壊したシュバインシュタイガー、いぶし銀のシュナイダーの強烈な両サイドアタックからクローゼのフィニュッシュという攻撃的な戦略が基本ベースの完全な「前輪駆動」チームです。ホーム大観衆の野太い声援とミックスされて大会前の悲観的な予想を完全に裏切ってますねー。かつての西ドイツ的な、攻撃的なドイツ、強いドイツ復活と言ってもいいんじゃないでしょうか? ただ、相手は“あの”アルゼンチン。
今回、実はリケルメを中心とした、古典的なチーム戦略のアルゼンチンを俺は否定的に観ていました。その前提は「現代サッカーにおいて、瞬間的にはともかく、90分に渡って1人の選手がゲームを作り続けるなんてあり得ない」という認識があったからなんですが、そんな俺の陳腐な考えをファン・ロマン・リケルメは完全にブッちぎりで上を行きました。完璧なトラップで右足にボールが納められるともう終わり、届きそうで届かない位置にボールをキープしながら危ない時はハンドオフ(手を使って相手選手を遠ざけるプレー。やりすぎるとファールだけど、リケルメはそのさじ加減が世界屈指)。そして現代サッカーにとっては致命的な数秒の間を生み出し、そしてそれを当たり前にリケルメだったらやってのけると信じてスペースに動く仲間に必殺のパスを通してしまう。ズラタン今大会の一番の驚きは全盛期のジズーを彷彿させるリケルメのキープ&パスです。そしてリケルメに操られる攻撃陣がまた強烈! 予選リーグでキレキレだったサビオラ、ベテランの安定感がチームに落ち着きをもたらすクレスポ、どんな相手、どんなシチュエーションでもペケルマンが絶対に替えないアンタッチャブルなシャドーストライカーM・ロドリゲス、さらにベンチには天才アイマールに、ハッピーバスデーそれでもまだ19歳の神の子メッシ。他国が羨む攻撃陣はドイツ以上の破壊力ですね〜。
さらにはここまでわずか2失点の守備陣も充分合格ラインでしょう、ドイツの総失点も同様に2だけど相手国が違う。ソリン、マスチェラーノ、カンビアッソが形成する中盤のフィルターは水も漏らさないような強度。突破したとしてもアジャラが統率する最終ラインが襲いかかってくるアルゼンチンのディフェンスは攻撃同様に強力で、このチームはしっかり守る事も、打ち合いも、局面によって使い分ける事ができるのが強み。
額面通りにみたらアルゼンチンの勝利だろうなー。だがここで忘れてはいけないのが「開催国」という条件。試合前のドイツ国家斉唱時のあのスタジアムの雰囲気。対スウェーデン戦前半15分のパフォマーンスは、完全にあの雰囲気が為せる技だった。はたして若いアルゼンチン選手の中に、異常な状況の中、自分を失ってしまう選手が現れないか。勝負のディティールは今回連発しているカード、ペナルティーキックが分けるような気が…。できればそんな事態は避けて、ドイツ完全ホームの異常な状況の中、そのプレーでスタジアムを凍りつかせるようなメッシの伝説に残るようなプレーが観たいものです。
ちなみにズラタン、そのドイツvsアルゼンチンの時間帯に、名古屋のサイファーというクラブで飲み放題最狂ロックイベント「Boo」というイベントに参加して、DJなんぞをやるハメになりまして、こちらもこちらで決戦的な感じになっちゃいまして、会場ではドイツvsアルゼンチンの緊急放映も決定しまして、大音量でロックが鳴り響く中、大量のアルコールで酩酊しながら観戦なんて素敵だなぁと思う人がいれば、是非サイファーに集ってみるといいかもね。ええ、宣伝ですとも。
さて、もう一方はわたくしズラタンが優勝候補にかかげるイッッタ〜リアッとウクライナの試合ですが、イタリア信者の自分としては何も心配していません。ウクライナで怖いのはやっぱりシェバ、シェフチェンコになるのでしょうが、イタリアで7年間もプレーしたシェバの動きなんてもうアズーリの選手にとってみれば散々再放送されているガンダムみたいなもんで、余裕っスよ。重責のPKを沈めたトッティも徐々にコンディションを上げて来ている事だし、ピルロは絶好調だし、大丈夫でしょう! ま、たしかにネスタの離脱、番長マテラッツィの暴発でディフェンスがちょっと(いやだいぶかも)危なっかしい事や、何故かピッポを使わない点とか気になる事はあるけど…信じてるから!
…ってこれじゃあまるでプレビューになっていないので、もう少し具体的に。オーストリア戦でイタリアはトッティでは無く、デルピエロを使った4-3-3のシステムを採用したんだけど、ヨーロッパ予選でトッティがいない時のオプションとして採用したこのシステム、実は守備が大変なんですよ。4-3-1-2だと1の部分、トッティが中央にデンと構える分、いくら守備をしないとはいえ、とりあえず相手ボランチが生息する「攻撃開始地点」の中央スペースを潰す事ができる(ミランではカカが積極的にこのスペースを潰している、カカはそれをやりながらあのパフォーマンスができる、だから凄い!) 一方、デルピエロが左サイドにせり出した4-3-3ではガットゥーゾ、ペロッタの前にポッカリとしたスペースができてしまい、相手チームはとりあえずそこにボールを納める事ができて、余裕をもってそこから展開する事ができるケースが目立った。マテラッツィ退場のシーンなんかまさにその典型。スペースと時間がある中盤からの正確なフィードに相手選手が抜け出したあのシーンを観るに、普段だったら10人になった時点で速攻でアロイージを投入するヒディングが、それを控え中盤の選手を削らずに我慢していたのもうなずけた。いくらカテナチオといえど、中盤をノーフィルターで通過してくる攻撃を90分間押さえるのはツライ。仮に、トッティのコンディションが戻らず、90分のプレイが不可能なケースの場合、リッピはペロッタをトップ下に置いた守備的な4-3-1-2で来る事も予想できる。逆にそのシステムで後半にトッティ、インザーギ、デル・ピエロあたりを投入する方がいいんじゃあって素人考えで思っちゃいます。
今大会「攻撃的なアズーリ」と呼ばれる現イタリア代表は、賞賛の反対側に「もはや守備で計算できる選手が国内にいない」という重大な問題もはらんでいる。なんだかんだいってもやっぱり現代表にも「カテナチオ」は健在で、カンバーロのディフェンスなんかもそうかだけど、機能美というか、守備が美しい国なんてこのチームぐらいしいしかあり得ない。数年かそこらでその国にしみ漬いたメンタリティーなんて変わらないという前提に立てば、アズーリは今大会で結果を出さないと、しばらく模索の時期に突入しちゃって低迷期に入ってもおかしくなく、やるなら今しかねぇ(by長渕)
冒頭にも上げた通り、伝説の試合が生まれやすいベスト8。ここまでウダウダと書き連ねましたが、要はやってみなくちゃ分かりません。一体W杯はドイツんだ? それはオランダ!というジョークはもう使えなくなっちゃったけど、俺らにも可能性はアルゼンチンや、勝てたらイイナ、ウクライナ、イヤイヤ、そうはイタリアと、最後はなんかもう駄洒落ですよ。
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