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「ズラタンのワールドカップ日記vol.2」 ( Text by ズラタン市川)

マルタ戦の久しぶりに見た小野の「俺を使え」的な気迫に、計算してやってるとしたらジーコもしかしたら名監督説が自分の中で急浮上してきたズラタンっす、マンマミ〜ヤッ! 
 さて今回も前回に引き続き「予選大胆予想<後半>」としましてまたしても殺人長文を皆様にお届けしちゃいますよ〜、目薬の用意はできましたか〜(笑) 
 前回は予選D組までの見所、勝ち抜け予想を行ったので、今回はE組からH組まで残りの予選グループの見どころ、勝ち抜け予想をやっちゃいます!

 じゃ、まずはE組から。実は個人的に今回の予選で一番面白いんじゃないかなと思っている「裏・死の組」がここなんです。それだけにのっけから長いよ〜(笑)。国の名前だけで言ったらイタリア、チェコと予想しがちなんだけど、それは甘い! まずガーナ、W杯初出場ながらも01年ワールドユース準優勝メンバー「黄金世代」を中心とした非常に危険なチームで、特にエッシェン、ムンタリ、アッピアー、と欧州の強豪チームでもバリバリの主軸で固められた中盤はまさに「黄金の中盤」。フィジカルの嵐に見舞われる中盤を突破、止めるのは至難の技だと思う。
 そして最近急激に評価を上げているアメリカ。ここのサッカーも基本はフィジカルで、まるでバスケットボールのようなめちゃ早い攻守の切り替えからスピードに乗ってゴールを強襲するスタイル。ヨーロッパの連中はその不思議なリズムに必ず戸惑う。特にスピードとポジショニングが抜群のドノバン、左サイドから切れ込んで鬼ミドルというパターンを持つビーズリーには要注意。だいたいNBA、MLB、なんか見ててご存知のように、移民の国アメリカにはとんでもない運動能力を持った人間が、約3億の中から排出され続ける超スポーツ大国で、そんな国がここ数年でサッカーに力を入れ始めたんだから今大会以後もこの国は要チェックだよ。
 以上、今大会屈指の新興勢力達にイタリア、チェコは立ち向かわなければいけない。イタリアは伝統的に予選グループリーグが苦手、省エネサッカーでギリギリ通過というのがいつものパターンなんだけど今回はのっけから飛ばさないと危ない。しかし今回のアズーリの指揮官は“あの”リッピだからねぇ。バッジョ好きの俺としては心底好きにはなれない監督だけど、全盛時のユーベの高速カウンターは俺のサッカー観を変えたぐらいの、それはもう美しくスリリングな世界一のカウンターで、それをもとにスクデットを5回も穫るという事は、やっぱり普通じゃない。今回の人選、そこに至るまでの過程もほぼ完璧で、今季セリエで50年ぶりの30点オーバーを叩きだしたトーニも、パレルモ時代にリッピがアズーリに大抜擢した事で1つ上のレベルに引き上げられた訳だし、大復活したピッポをサクっと迷わず代表に入れちゃうあたりも流石。また今大会のアズーリは“脱カテナチオ”でなんとスリートップ! 攻撃的なアズーリという、欧州のトレンドを取り入れた興味深いチームになっている所も面白い。後はそのアタッカンテ達を指揮するトレクアルティスタ、骨折で長期離脱していた王子トッティの仕上がりが心配だけど、案外02年のリバウドの爆発みたいに逆にいい休息になったりするといいなというのは、奴のファンである俺の希望的観測です(笑)。
 辛いのはたぶんチェコ。このチームのピークはやっぱり2004ユーロなのでは。確かにタレントはネドベド、ロシツキー、バロシュ、コラー、ヤンクロフスキ、ガラセク、チェフとビッグネームが並ぶけど彼等の大半はピークを過ぎていて、問題はその後に続く選手がいないという事。特に守備陣は不安定で予選総失点12というのはあきらかに多すぎ。チェフじゃなければおそらくこの数字はもっと酷い事になっていたはず。
 以上から考えるに、まずイタリアが総合力で抜けている。後はたぶんグチャグチャの混戦になるっぽい。俺はチェコは落ちると予想してます(ファンの人スンマセン)。イタリア流しのアメリカがらみ、馬券で言うとそんな買い方をE組ではしますね。でもこの組、2位通過だと恐らくブラジルと当たるんだよね〜決勝1回戦、ブラジルvsイタリアってけっこうあるよ〜もったいね〜! 


  さあ最初っからエラい事になりましてたぶんここまでで40%ぐらいの人が読む事をヤメてると思うんですが来ましたよ、F組! 詳しい予想はまた日本戦前にアップするとして、この組は予想とかじゃなく日本が予選リーグを突破できるかハラハラしながらも全力で応援しながら観戦するというスタンスがいいんじゃないでしょうか? そうなってくると大本命ブラジルには是非予選から絶好調で初戦クロアチアを3-0あたりで粉砕していただきたい。もちろん次のオーストラリアも3-0、いやもうちょい5-1とか鬼スコアで! するとこの時点で両チームの得失点はマイナス。この組は勝ち点4付近にブラジル以外の3チームが並ぶ可能性が高く、その時、ブラジルと最終戦であたるというのがラッキーかアンラッキーか、ブラジルのグループリーグの立ち上がりにかかっているのでは。とりあえずクロアチアが立ち直れないぐらい、できたらレッドカードを主力に出させるぐらいの勢いで初戦をブラジルにがんばってもらいたい! でも純粋に興味だけで言えば、ブラジルがクロアチア戦でやらかして、E組のイタリアがほぼ1位抜け確実になり、1回戦でのイタリア戦を回避すべく最終戦1位抜けをクロアチアとかけて、フルメンバー、フルスロットルで日本を相手にするブラジルというシュチュエーションも悪くないなと妄想してます。怒濤の攻撃を止めまくる川口、焦るブラジル、そしてあのマイアミの奇跡のようにジダがまたも信じられないミス! そこに唯一前線に残っていた大黒が…な〜んてね! ただあのマイアミの時の方が戦力差は絶望的で、それでも勝つ事があるのがフットボールである以上、何かが起こる可能性はゼロではないと思います。

  さて、早くもとんでもない文量になってきたのでここからは飛ばします。G組の注目チームはやっぱりフランス。ジズーが選手生命をかけ望むW杯。生ける伝説の花道を飾る、という分かりやすい目標が出来上がったフランスにとってジズーの引退宣言は大きなプラス要素。ジュリが選ばれなかったという不可解さはあるものの、やっぱりこの組では飛び抜けた存在で、1位抜けは確実。それを追うのがアーセナルのセンデロスら01年U-17欧州チャンピオンメンバーが主力のヤングパワーで、欧州予選でも同組だったフランスを苦しめたスイス。そして前大会ベスト4の韓国。正直、今大会驚きを与えるかもしれないユースパワー全開のスイスの方が有利かもしれないが、ここはやっぱりアジアの同胞、韓国を応援したい! そんな韓国にとっての大一番、フランスにとっては前回大会でジズーを大会直前の練習試合で壊された因縁のフランス対韓国が俺的にはこの組では注目の1戦。そこで向こう10年間は日本を苦しめるであろう韓国の新星、パク・ジュヨンがはたしてどこまで本物なのかも、もしかしたらこの試合で計る事ができるかもしれないね。異名は“韓国の至宝”(バッジョのパクリのラウールのさらにパクリかよ!)だって


   サクサク行きましょう、最後H組。ここも典型的な2強組と読む。スペインとウクライナ。でも1位抜けはもしかしたらウクライナかも。悲願のW杯出場を決めたウクライナのモチベーション、極寒の地で育まれたメンタリティーこそが、実はスペインに一番欠落している部分。今まで一体スペインが何度期待を裏切り続けたか…。良くも悪くも出力が安定しないスペインはさすがに予選敗退は無いものの、負けにくい上に明確な(シェバのカウンター)得点パターンを持つウクライナの安定性には負けると見てます。この組には毎度W杯でお祭り的敗北をやらかすサウジもいるし、スペインはカウンターがめっぽう効くし、守備のゆるい国が集まっているので、世界有数のカウンター名手のシェバにとって、得点王というタイトルを考えるとけっこう美味しい組なのでは?

  グハッ、11時から打ち始めて、気づけば、さ、3時36分かよ! 会社には当然俺1人ですわ。次々と帰ってゆく同僚達の「なんか今月忙しそうだなこの人」というあの視線…ハハハ仕事進んでないよ、全然! ここまで読んでくれたあなた、お疲れさまでした。最後にじゃあズラタンの優勝予想なんぞを! 
 まず決勝戦の予想ですが俺はブラジルvsイタリアと読んでます。そして勝者はズバリ、イタリアでしょう! 現在ブラジルを倒せるチームは相性的にイタリアしかいない! 細かく説明するとたぶん朝を迎えそうになるのでまた次の機会にゆずりますが、ちなみにイタリアのFWジラルディーノは、82年黄金の中盤を擁する伝説のブラジルを、ロッシのハットトリックでイタリアが倒してしまったその日、 この世に生まれたというトリビアだけでもお伝えしときます。
 次回は日本戦の前日に初戦オーストラリア戦のプレビューを予定してます。たぶんまたも殺人長文が炸裂する事となりますが、早く慣れて下さい(笑)。それでは加持君を破壊したシュバインシュタイガーに呪いでもかけながら、記念すべきW杯の開幕戦を楽しみましょうやフットピーポー!

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